竜とそばかすの姫はサマーウォーズと世界感が似てた件
「竜とそばかすの姫」を見終わって、感想を書こうと思っていたのですが、そのすぐ後Netflixで「サマーウォーズ」も久々に見ていくつか共通している部分があるなと感じたので予定変更です。
今回は両作品の共通点に触れてみたいと思います。
ここでは竜とそばかすの姫とサマーウォーズの共通している点をピックアップしてご紹介します。
※ネタバレ要素もところどころ含んでいるので、ネタバレはなしで、という方は映画館で見終わってからまた遊びにきてもらえると幸いです。
目次
仮想世界
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どちらの世界にも仮想世界が登場しその中で闘いが繰り広げられます。
サマーウォーズには世界中の人々が集い、買い物なども楽しむことのできる仮想世界の“OZ"があります。
竜とそばかすの姫には50億人が集うインターネット上の仮想世界である“U"が登場します。
現実とこの仮想世界での出来事が同時並行で進んでいく部分が共通しています。
サマーウォーズのOZは10億人以上の登録者数でしたが、竜とそばかすの姫のUは50億人以上なので規模がかなり大きくなっていますね。
また、竜とそばかすの姫では、サマーウォーズの仮想世界にはあまり見られなかった、誹謗中傷等の現代のネット・SNS社会が抱える問題もより濃く表れていますね。
仮想世界に出てくるクジラ
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ベルとクジラがTシャツの背面にかけて泳いでいるような優美なデザインです。
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OZでもUでもクジラが出てきます。
OZではヒロインである夏希が花札のゲームで負けそうになった時、クジラが現れレアアイテムを授けます。
クジラは二匹いて名前はジョンとヨーコ。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんにインスパイアされたそうです。
Uでもクジラは出てきます、というよりもはやクジラの上に乗って登場ですね。
OZの頃より更に巨大で、スピーカーとかいろいろ装着して重量感のあるクジラです。
ちなみに「バケモノの子」でもクジラは登場していました。
一郎彦がクジラに変身して主人公達を襲います。
その他に「おおかみこどもの雨と雪」ではともだちと海のにおいというクジラが表紙の本が机の上に、「未来のミライ」でもミライが鼻の下にクジラのおっとっとを挟んでいたりします。
細田守監督がなにかクジラについて触れたコメントは見当たりませんでしたが、普通にクジラが好きなのかな。
自分は小学校の頃国語の時間に読んだくじらぐもが印象的でした。
メルヴィルの白鯨もくじら、というより自分との闘いの本でしたね。
自然豊かな田舎町が舞台
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— SWITCH (@switch_pub) July 26, 2021
サマーウォーズの舞台は長野県上田市、竜とそばかすの姫は高知県が舞台です。
どちらも自然豊かな田舎町が舞台です。
見てると普通に行ってみたくなります。
すでに聖地巡礼してる人も多いかもしれませんね。
個人的な話ですが、サマーウォーズの主人公達が滞在する屋敷や周りの風景は、子供の頃行った岡山のおばあちゃんの家とその周りの風景を彷彿とさせられました。
舞台が長野県上田市になったのは、細田守監督の奥さんが長野県上田市出身だったからなのだそうです。
竜とそばかすの姫では度々大きな川が登場しますが、仁淀川節が強そうです。
仁淀川の浅尾沈下橋とその周辺の風景がスズ達の住む町の風景(上記Twitterの画像)と酷似しています。
実際自分は行ったことありませんが、写真で見ると川底まで透き通って見える程きれいな川でした。
主人公が高校生達
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どちらも主人公は高校生です。
ネットの世界や感情的な部分でも一番敏感なのは中学~高校生ぐらいな気がするので納得です。
とりわけSNSでの評判は気になる年頃なはずです。
竜とそばかすの姫の方が登場する同年代のクラスメートが多い気がしました。
サマーウォーズでは同年代の高校生は健司と敬と夏希(正確には1つ上)ぐらいでした。
竜とそばかすの姫は友人との関係もストーリーを魅力的にしています。
大人も時には巻き込んでいく
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— Studio Chizu (@StudioChizu) June 8, 2021
サマーウォーズでは主人公達を支えるため大人も一緒になって戦っていきます。
友人・家族・親戚とみんなで協力して対処していきます。
竜とそばかすの姫でも大人はでてきます。
ただ、一団となって、というより、ここではどちらかと言うと見守る的な立場な気がしました。
すずが一人でやっていけるように、そっと見守る、といったイメージでした。
同時に、川ですずの母親が子供を助けようとした時ただ立っていた周りの大人、自分の正義を振りかざし暴力をふるう竜(恵)の父親も描いています。
現実に起こる問題や複雑な部分も含めて描いた大人が竜とそばかすの姫には登場します。
夏がキー
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どちらも季節は夏です。
実際の映画が公開されるのも夏です。
そもそもサマーウォーズは名前に夏が入ってますしね。
竜とそばかすの姫には冬の場面も少し登場しますが、基本的には夏ですね。
舞台が田舎町というのもあるのかもしれません。
自分も田舎のイメージは冬より夏です。
夏は緑が生い茂って川がきらきらして見えます。
物語に躍動感もでてきます。
竜とそばかすの姫とサマーウォーズのつながりまとめ
仮想世界・クジラ・田舎町・高校生・大人・夏、が竜とそばかすの姫とサマーウォーズの共通点でした。
歌というのは竜とそばかすの姫で新たに加わった要素ですね。
同時に、ネットでの匿名性や誹謗中傷、両親による虐待等、現実の問題も取り上げています。
個人的には久しぶりに見たサマーウォーズがおもしろかったです。
“いちばんいけないのはおなかがすいていることと、独りでいること”、と話したおばあちゃんの言葉が胸に響きました。
竜とそばかすの姫
公式ウェブサイト
https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/
東宝OVIEチャンネルPV (YouTube)
https://youtu.be/hM8T-6OvWpo