まどかマギカを解説!怖い救いがないアニメと言われるのはなぜ?

2021年7月28日

魔法少女まどかマギカ

怖い・救いがない・鬱になる、と囁かれることのあるアニメが魔法少女まどか☆マギカ

確かに恐かったり救いがなかったり、人によってはず~んといった気持ちになってしまうのかもしれません。

ですが、すごく良かった、記憶を消してもう1度最初から見たい、とまで人によって言われるのもまどか☆マギカ。

魔法少女というタイトルとアニメーションから想像するかわいらしいイメージを完全に覆してしまった作品です。

ですが、ここではなぜ怖いし救いがないと言われたり逆にすごく良かったという感想があるのかをひも解いてみていきたいと思います。

※まだ見ていない方でネタバレは困る、という方はネタバレ込みの内容となりますので、作品を見てから再度訪問していただけるとなによりです



あらすじ

中学2年生のまどかは友人のさやかと買い物に出かけた際、突如助けを求める声を聞く。

声の聞こえる方に向かうと、天井から傷だらけの白い猫のような生き物が落ちてくる。

生き物を抱えると、目の前に同級生のほむらが現れ、まどかに離れるよう指示する。

まどかは生き物を渡すことを拒否し、そこにさやかがかけつけ2人は生き物を抱えその場を走り去る。

その途中、景色が変わり魔女の結界へ囚われてしまうが突如現れた魔法少女であるマミに救われる。

魔女の結界が解け、再び目の前現れたほむらにマミがこの場を去るように伝える。
ほむらはまどかに一瞬視線を投げかけその場を立ち去る。

マミは白い生き物であるキュゥべえを救ってくれたことに礼を言い、まどかとさやかに誰でも魔法少女になることができると教える。

キュゥべえと契約することで、なんでも1つだけ願いを叶え魔法少女になることができると伝える。

その後マミは自分と魔女との戦いの場に2人を連れていき、実際に目で見て決断することを勧める。
魔女との戦いは時に自らの命を失う危険があるためだ。

マミが人を救うために戦う姿にあこがれを抱くようになるまどかだが、実際の死を直に見ることとなり、その想いは恐怖へと変わっていく。

キュゥべえとの契約はまどかが思うような明るいものだけではなかった。

魔女と魔法少女達の戦いを目にし、まどかはキュゥべえの本来の意図とほむらの正体を知ることになる。

まどかマギカが怖い・暗いと言われるのはなぜ?

マミさんの壮絶なラストシーン(通称マミると言われています)のため

まどかマギカは子供は2話目までで見るのを終わらせた方が良いとも言われます。

というのも3話のマミさんが主役の回が衝撃的だからです。

まどかマギカが本性を発揮するのはこの3話からです。

伝説の回と言われ、マミる、という言葉まで生まれてしまいました。

マミもまどか達には自分の強い部分しか見せていませんでしたが実際は孤独でした。

ですが、これからは一緒に戦うというまどかの決意を聞き、戦いの中でこれまで以上に身体が軽く動くことを感じます。

心が晴れ動きも軽くなったので、今まで以上に簡単に魔女を仕留められそうなところですが、むしろ結末は真逆でした。

しかも残酷な結末でした。

マミはまどかの目の前で帰らぬ人となってしまったのでした。

最終的にマミは自身の身をもってしてまどか達に魔法少女になるのはどういうことかをリアルに伝えた形となりました。

さやかの人格が崩壊していくため

さやかはまどかより先に魔法少女になることを決意しました。

それというのも、度々病院までお見舞いに行っていた恭介の手のけがを治すという願いを叶えるためでした。

ですが、ある時に自分の命は身体にはなくソウルジェムにあるという事実を知ります。

キュゥべえは、魔女との戦いの時そのままの生身の身体では危険なので、あえてソウルジェムに変えることで魔力を効率よく運用しより安全に戦うことができると伝えます。

自分がもう本来の魂のある人間ではなく、借り物の姿となってしまったと感じさやかは絶望します。

その後友人であるひとみからも恭介に告白をすることを事前に告げられ、借り物の姿では自ら本人に告白することも、ひとみの告白を止める資格もないと悟ります。

以前にひとみを魔女から助けたことがあったが、助けるべきではなかったと今更思ってしまったことを正直にまどかに告白します。

心配するまどかにも辛辣な言葉を返してしまい、自分自身がどんどん後戻りできなくなっていると感じます。

最後にそのことに気付いた時にはさやかのソウルジェムは黒く染まって砕けてしまいました。

他人のために願いを使った1人の少女が、そこから最終的にどんどん闇に染まっていき、周囲の親しかった人間までをも憎むようになってしまったのでした。

キュゥべえが冷酷

キュゥべえは一見かわいらしい猫にも似た生き物です。

これでかわいらしくキュウとか鳴いてすり寄ってくるだけの存在でしたら、間違いなく今頃人気キャラとなっていたことでしょう。

ですが、実際はとても冷酷です。
というより、少なくともまどか達には冷酷に見えてしまいます。

というのも、平気で後から君達の生身の身体はもろいからソウルジェムに変えたと臆面もなく伝えたりするからです。

また、キュゥべえの最終目的は宇宙を救うことです。
そのために必要なのが魔法少女、だからそのための犠牲になってと無表情にきっぱりと伝えます。

ただ、そもそもキュゥべえには感情というものが存在しないので仕方がない部分ではあります。

かわいらしい見た目とは裏腹のまどか達人間にとっては冷酷な発言がキュゥべえという存在をより不気味なものにしています。

普通に魔女との戦闘シーンがなんか怖い?

まどかマギカは魔女との戦闘シーンもかなり独特です。

戦闘シーンになると一気に雰囲気が変わります。

少なくともここまでアニメーションのタッチががらりと変わるアニメを見たのは自分は初めてでした。

最初は、

えっ?
急にラフなの?

いや、というより

もはやこれはアート、芸術の世界!!

芸術の世界なので抽象度が高いです。
ですがヒントが見え隠れしたりします。

そしてなんか不気味です。
怖いと不気味が入り混じった感じです。

でもなぜかコミカルでユーモラスなタッチもあって、もやはいろいろ混沌としてアートの世界です!!

みんなの歌のまっくら森にも通じる怖さはまどかマギカの大きな魅力にもなっています。

音楽が怖かったり?もする

まどかマギカは音楽もすごく良いです。

何なら自分はまどか☆マギカの限定版レコード最近買ってしまいました(記事トップの写真です)。
放映後10周年記念ということで先日発売されたのです。

ちなみに音楽を担当しているのが梶浦由記さん。
最近では映画鬼滅の刃の主題歌である炎もLiSAと共に作詞し、同楽曲の作編曲も手がけています。

BGM等はオーケストラのような宗教的なような無宗教的なような、不思議な音楽も流れたりします。

魔女との戦いのシーンは不気味さが伝わってくる音楽だったりします。

中でも3話目からエンディングテーマ曲として使われたkalafinaのMagiaは大きな注目を集めました。
こちらも梶浦由記さんがプロドゥースしています。

それまでのかわいらしいいかにも魔法少女的な曲からがらりと変わりました。

3話のマミの最期をあえてきっかけとしたのでしょうか、エンディングテーマ曲も一気に本性を出してきました。

自分が語るより実際に聞いてみる方が早いと思うので、ご関心のある方は下記アニプレックス公式及びKalarinaのYouTubeリンクです。

アニプレックスYouTubeチャンネル
魔法少女まどか☆マギカ」ED映像「Magia」(Kalafina)【期間限定】
Kalafina公式チャンネル
Kalafina 『Magia』

なぜ救いがないの?

魔法少女になること自体に救いがない

魔法少女になることでなんでも願いを1つ叶えられるし魔女から人も救うことができる、一見夢があるように思えます。

ですが、実際は魔法少女になること自体が救いのない行為なのです。

人を救うことを誇りに思っていたさやかも、次第に心が曇っていき最終的には自らが人を呪う魔女と変化してしまいます。

救った分だけこれからは人を呪い続け生きていくのです。

叶えた願いの分だけ返ってきます。

魔法少女が相手にしてきた魔女は自分自身そのものだったのです。

まどかが救われない?

ほむらが何度時間遡行を繰り返し挑んでも倒せなかった強力な魔女がワルプルギス

魔法少女となったまどかだけが敗ることができるのですが、ほむらはまどかを魔法少女にしないという約束を守るためこれまで戦い続けてきたのです。

全ての事情を知ったまどかは、最終的に自分自身が全ての魔女を消し去る証となることを願いを条件に魔法少女となります。

これですべての魔法少女は魔女にならずに済み苦しむこともありません。

ですが、全ての魔女を消し去ることは、現在・過去・未来全てにおいて未来永劫魔女を消し去る“概念”となることを意味します。

肉体を保つことは難しく、また、宇宙を再編する概念となったため、鹿目まどかという存在は生まれた証も生きた証もなくなります。

家族・友達、全ての記憶の中から永遠に消え去ります。

マミはそれは死ぬなんていう生易しいものではないと告げます。

全ての魔法少女を救うためにまどかが永遠の人柱的証となってしまったというのが最終的な結末です。

ただ、これは本当に救われなかったのでしょうか?

むしろなによりの救いとなったのかもしれません。

魔法少女まどかマギカの解説まとめ

魔法少女まどか☆マギカは上記であげた以外にも様々な要素を含んでいる作品だと感じました。

人によっていろいろな捉え方ができる、というのもまどか☆マギカの魅力です。

単なる怖い・救われない作品ではないところがまどか☆マギカが10年以上経った今も人を惹きつける理由なのだと思います。

劇場版 魔法少女まどかマギカの制作も決定したとのことで今後がまた楽しみです!

魔法少女まどか☆マギカ

公式ウェブサイト(アニメ)
https://www.madoka-magica.com/tv/
公式ウェブサイト(劇場版)
https://www.madoka-magica.com/