日本のホテルにも潜むトコジラミ!確認方法と対策をかつて刺された本人がお伝えします!
ここ数年でやたらと名前を聞くようになったトコジラミ!
自分は元バックパッカーなのですが、旅人の間では南京虫と呼ばれ、それはもうGさんなんか比じゃないぐらいに圧倒的に恐れられていました。
絶対に出会いたくない虫ランキング堂々のNo.1でした。
自分も最新の注意を払っていたつもりでしたが、旅の最後の最後に洗礼を受けてしまいました・・。
トコジラミのなにが恐ろしいって今は日本にも生息しているところです。
なんなら先日は都内の電車のシートにいたとか写真ともに投稿されていてちょっと固まりました。
坐るの恐い!!
ここでは自分自身の体験・トコジラミってそもそもなに?トコジラミの確認方法や出会わないための対策、なんなら出会ってしまった後の対策まであれこれお伝えできればと思います。
目次
トコジラミ(南京虫)に70カ所以上噛まれ痒過ぎた件
それは10年近く前にモッロッコのマラケシュを旅していた時のことでした。
安くて宿の外観も綺麗だし、と当初は満足していました。
ま~今思えば、中を見せてもらうと外観綺麗でもトイレの床とかは汚れてたし、ってか確実に掃除していないしちょっと気になったりはしたのですが、ま~海外だしこのぐらいはね、と気にしないことにしました。
ベッド自体は綺麗だし部屋はトイレと違ってちゃんと掃除されてるっぽいしだいじょうぶでしょう。(で終わらせずちゃんとマット裏とかも念入りに確認すべきでした、今となっては)
で泊まって朝起きるとなんか痒い。
ポリポリしながらもあまり気にしてなかったんだけど、午後もかゆいし、とゆ~か時間とともにかゆみがどんどん増してくし、なんなら一日ひたすら掻いてる。
両手両足ずっと掻き続け、膨れあがった箇所をざっと数えただけでも60~70カ所、っというか細かく数えていけばそれ以上!
えっ?なにこれ?蚊?
いや蚊なんて部屋に夜見なかったぞ、ダニか?
んっダニ?だと?
もしや、と思い、検索欄に南京虫と打ち込み、刺された人の画像と自分の刺された跡とを確認します。
完全合致してるわ・・。
そもそも70カ所とか普通の蚊やダニのわけがない。
すぐ様宿のオーナーに話し部屋を移動させてもらいました。
“なにか変なもの食べたりした?”
と聞かれたけれど、いや~この何十カ所にも及ぶ掻き跡見たらきっと察しついてるでしょ~、と内心思ってしまいました。
ちなみに他でも噛まれた人の話を聞く機会がありましたが、最終的にほとんどの人が病院行ったり薬買ったりして治療してました。
自分は自然治癒力頼みでしたが、これに頼ったためその後数週間毎日このかゆみと過ごすことになってしまいました。
噛まれた人は即病院行くことを強くお勧めします。
トコジラミってそもそもなに?なぜ増えた?
ここ10年ぐらいでしょうか?特にここ数年突然トコジラミって名前を頻繁に聞くようになったと思います。
それまでは日本にいなかったのか、と言うと実はそういうわけでもありません。
戦前戦後は南京虫・アタマジラミとも呼ばれ普通に生息していました。
当時はDDTという殺虫剤を頭からかけて駆除していたのです。
ちなみにこのDDTは毒性や土壌汚染などの弊害から1971年に殺虫剤としての製造は中止となっています。
その後日本の経済発展とともに衛生環境も良くなり、トコジラミは絶滅しました。
が、日本で絶滅しても海外には依然として生息していました。
当時お金のある人しか行けなかった海外旅行はその後一般の人でも気軽に行けるようになりました。
そうです、来日した旅行者とともにトコジラミは再び日本に舞い戻ってきたのです。
外国の方が持ち込んだケースもあれば日本から海外に行った人が持ち帰ってくるケースもあったと思います。
国際交流が増えるのは嬉しいことですが、海外との交流が増えれば増える程トコジラミの発生も比例して増えていくのです。
もはや今後も終わることのない仁義なき戦いかもしれません。
トコジラミを避けるための事前対策は
トコジラミは海外の安宿だけでなく、一見綺麗に見える日本の一般の宿・ホテルにも生息している可能性が十分あります。
安宿じゃないからだいじょぶ、という考えは一度捨てる必要があります。
安宿は基本避ける
ただやっぱりゲストハウス・カプセルホテルなど安宿に発生している事例が比較的多いのもまた事実です。
海外ではありますが、自分が刺されたのもやはり安宿に泊まった時です。
絶対にトコジラミは嫌、という方は日本でも旅人が頻繁に行き交う安宿は基本避けるのがベターです。
もちろん外観も中身も綺麗で何の問題もないゲストハウスも多いです、というか自分の経験からも大半が問題ありません。
ただ、バックパッカーの人達を差別しているのではもちろんありませんが、このトコジラミという点だけに絞るとなると、やはりいろいろな国の人が行き交う宿なのでその分リスクも増加するのは事実です。
何人も見知らぬ人と一緒に泊まるドミトリールーム等はとりわけ注意が必要です。
その他の宿では、同様にカプセルホテルからの事例もいくつか報告されているのでこちらも注意が必要です。
ゲストハウス・カプセルホテル・その他安過ぎるホテルはその分確立も上がります。
第一にトコジラミ対策でできることはそもそもトコジラミが発生しそうな宿には泊まらないことです。
泊まるホテルの口コミで検索をかける
その次にできる対策は自分の泊まりたいホテルの名前+トコジラミ・南京虫で検索をかけることです。
なんの情報も出て来なければまず第一関門クリアです。
一度でもトコジラミに出くわしてしまったらそれはもう強烈な体験になること必至なので、その後口コミに高確率でトコジラミについてふれられるはずです。
トコジラミを確認する方法
口コミに出なかったとしてもまだ気は抜けません、自分自身が最初の被害者になってしまう可能性もあるので。
予約した宿についたらまず第一に布団・マット・マットレスの裏を全て確認します。
特に角付近を重点的に見ます。
トコジラミは夜行性で夜に動き出すので、できれば夜に確認作業ができるとより発見しやすいです。
日中にやる場合はカーテンを閉め電気を消し、夜に近い環境を作って携帯のライトなどを使いマット裏などを確認します。
赤褐色で平べったい楕円形の5mm程の虫がいたらビンゴです。
実物のトコジラミの写真は下記ウィキペディアのリンクご参照までに。
重点的に探す場合はマットレスやパッドの縫い目や折り目・タグ裏なども確認しましょう。
卵を産んでいる可能性もあります。
カーテンの折り目なども確認するとより安心です。
その他にトコジラミのふんやシミもないかも確認します。
くすんだ赤・茶・黒っぽい色の2mm程のふんが特徴です。
トコジラミ本体や卵・フンを発見したらすぐにスタッフ・オーナーに連絡し部屋を変えてもらいましょう。
それでもトコジラミに刺されてしまった後すべきことは?
即皮膚科へ
まずすぐに皮膚科に行って薬をもらうことをお勧めします。
病院に行かないと自分と同じように数週間ひたすら掻き続けることになってしまいます。
我慢したくても自分では抑えられない痒みです。
スーパーなどで手に入る一般の虫刺され用の市販薬では恐らく抑えられないぐらいの痒みです。
皮膚科に行けば炎症を抑える専用の薬・かゆみを抑える薬などもらえると思います。
自分で解決せずに専門の病院で診てもらうことを強くお勧めします。
バッグや服等の荷物は洗濯と熱湯で煮沸する
自分の荷物にもトコジラミが付着し持ち帰ってしまうケースがあります。
まず服は全て洗濯します。
これでトコジラミは全て水と一緒に流れていくはずです。
それでも気になる方は、その後高温の乾燥機などにかけると完全に死滅します。
65℃の温風とUVライトを備えたレイコップ PRO2なども対策に使えるかもしれません。
トコジラミは50℃で30分・80℃で5分・100℃で数秒で死滅します。
自分が数ヵ月旅して部屋に戻ってまず向かったのがバスタブです。
バスタブに熱湯をため数分間ザックを沈めておきました。
人によっては諦めて荷物など捨ててしまう人もいるそう。
その他実際に被害に会った方の口コミでは、こまごましたものは頑丈なポリ袋にまとめて入れ、しっかりクチを閉めて数週間後放置してから開く、という方もいました。
すぐに使わないけれど捨てたくないものは、しっかりした袋に入れて数週間後に外で開けて確認するのが良さそうですね。
刺された後も大変なのがトコジラミでした。
まとめ
大阪の電車のシートの上で発見されたと思ったら先日は都内の電車のシートの上。
もはやホテルだけじゃなく電車の中でさえなかなか安心できない。
日本に帰った時は、もう出会うことはないだろう、と思ったら甘かったです。
旅行者ともに舞い戻ってきました。
できる対策は、国内でも海外でも基本安宿を避けプラスで宿の口コミもしっかり調べれば大半は防げるんじゃないかと思います。
それでも万一刺されてしまった場合はそれはそれは痒いので、しかも何日も続くので即皮膚科に行きましょう!
こんなこと書きながら先日韓国行きのチケット取った自分ですが、ちょっと前まで南京虫で大騒ぎになってた国だけに、今は鎮火していることを祈るばかりです。