ヴィーガン版宅食サービス「ブイクックデリ」の冷凍デリ弁当を試した感想
ヴィーガン食品専門の宅配サービスがここ数年でいくつか登場するようになりました。
中でも今個人的に大きく伸びているな(なぜか突然の上から目線・・)、と感じたのが今回ご紹介するブイクックスーパー。
ヴィーガンデリからスイーツ、コスメまで幅広く扱っているヴィーガン専門ネットスーパーです。
気になったので今回自分もこちらの冷凍デリの宅配を注文してみました。
ここではブイクックデリの特徴と実際に自分が試したブイクックデリの冷凍定期便6食セットをそれぞれご紹介できればと思います。
目次
ブイクックスーパーのブイクックデリとは?
ヴィーガン冷凍デリの定期宅配サービスがブイクックデリ です。
10種類のヴィーガンメニューの中から6食の冷凍デリ弁当を選択することができます。
料理の監修は元大使公邸料理人の遠藤シェフ。
献立も管理栄養士が監修し、栄養バランスの整ったデリを楽しめます。
どのメニューもタンパク質が11.5以上と豊富なのも特徴。
1食あたりの価格は970円~1040円で、宅配のスキップや解約もいつでも可能です。
忙しい時でもレンジで4分~5分チン(500W~600W)して美味しいヴィーガン料理を楽しめるのがブイクックデリです。
| ブイクックデリ公式ページ |
ブイクックデリのヴィーガン冷凍デリ弁当を試した感想
クロネコヤマトの冷凍便で届きましたブイクックスーパーの冷凍デリ 。
箱のサイズは27cm x 19cm x 18cm。
普段使っている有機野菜の宅配よりかなりコンパクト、自分の狭い部屋には助かります!
開けると中には2段に分かれて3つずつ、計6個の冷凍デリが入っていました。
こちらのデリのパッケージはおよそ約18cm x 12m x 5cm。
デリの入っているパッケージは、プラスチックではなく全て紙素材でできていてエコですね。
触れると紙素材ではありますが、かなり頑丈です。
一食においてどれだけ環境負荷を削減できるかも包装紙のパッケージには記載されていました。
今回送られてきたデリは以下の6種類です。
それぞれ食べてみた感想をご紹介します。
- ミートローフ
- 黒酢豚
- 生姜焼き
- 飛龍頭の海苔ソースがけ
- 大豆ミートのしぐれ煮
- 肉団子と野菜の甘酢あん
ミートローフ
ミートローフは思ったより優しめの味わい。
と言ってもミートローフ自体人生でほぼ食べたことないので正確な味は分からないのですが、本物の肉のミートローフはもっと肉々しい味わいな気がします。
こちらのミートローフは大豆たんぱく・エンドウ豆たんぱく・米たんぱくを中心としたオムニミートから作られていました。
食感は程よい弾力があり、本物の肉の弾力にもけっこう近いのかな?という気がしました。
ミートローフ単体は優し目の味ですが、上にかかっているトマトソースがしっかりと酸味もあり、ミートローフにマッチしてこれありきで完成する料理だと感じました。
副菜は菜の花のおひたしとほうれん草と切り干し大根のソテー。
どちらも優し目の味付けで、菜の花といった旬の食材(注文時は2月)が楽しめたのも良かったです。
- ミートローフ
- 菜の花のおひたし
- ほうれん草と切り干し大根のソテー
カロリー | 211kcal |
たんぱく質 | 13.4g |
脂質 | 9.1g |
炭水化物 | 23.7g |
食塩相当量 | 2.3g |
大豆ミートのしぐれ煮
ブイクックデリの中でも人気No.01(2024年3月時点)なのが大豆ミートのしぐれ煮。
大豆ミートに味がしっかりとしみ込んでいて美味しかったです。
しぐれ煮って普段作って食べないけれど、こんな風な味わいだったなと懐かしかったです。
通常しぐれ煮は甘辛さが際立つ濃い味の印象ですが、こちらは少しあっさり目の優しい味わい。
どちらかというとけっこう甘めの味付けな気がしました。
副菜には里芋のボロネーゼとゼンマイのナムル。
ごろっとした里芋は食べ応えがあり、ゼンマイのナムルもしっかり歯ごたえのある食感でおいしかったです。
- 大豆ミートのしぐれ煮
- 里芋のボロネーゼ
- ゼンマイのナムル
カロリー | 258kcal |
たんぱく質 | 17.3g |
脂質 | 10.1g |
炭水化物 | 23.9g |
食塩相当量 | 1g |
黒酢豚
こちらは黒酢豚。
レンジでチンしてパッケージを開けると匂いが完全に酢豚!
実際食べてみて、本当に中華の酢豚の味わいに近い、と感じました。
肉はもちろん豚肉ではなく大豆を使っていますが、大豆肉はやわらかいけれどしっかりとした弾力もありました。
絡んでいる甘酢あんも酸味のバランスがよく、しっかり中華風の濃い味付けでとても美味しかったです。
しっかり甘酸っぱい中華の味わいで酸味と甘みのバランスがちょうど良い。
これまでのデリの中では個人的に一番おいしかったかもです!
お豆の温サラダにはレッドキドニーやひよこ豆が入っていてほくほく感を楽しめました。
切り干し大根ときのこ煮は和の落ち着ける味わい。
黒酢豚がしっかりした味付けの分、副菜はどちらも味付けは控えめでちょうど良い味のバランスでした。
- 黒酢豚
- お豆の温サラダ
- 切り干し大根ときのこ煮
カロリー | 309kcal |
たんぱく質 | 12.1g |
脂質 | 10.9g |
炭水化物 | 38.7g |
食塩相当量 | 2.6g |
生姜焼き
個人的に黒酢豚と甲乙つけがたいぐらいに美味しかったのがこちらの生姜焼き。
シンプルな料理ですが味付けがしっかりされていて、本物の生姜焼きとまではいかないまでも、近い味わいを楽しむことができました。
甘味はけっこう強めです。
あえて付けくわえるなら、生姜の風味と塩味ももっと強めに出しても良いかな、とも感じました。
豚肉独特の香りや脂はありませんが、むしろそれが苦手な人にはこちらに使われているような大豆ミートは代替として普通に使えるな、と思いました。
副菜はさつまいもとインゲンのピリ辛炒めに旬の野菜と高野豆腐煮。
さつまいもとインゲンの組み合わせで食べるのは初めてでしたが、けっこう合いますね。
唐辛子のピリ辛風味がアクセントでさつまいもの甘味を引き立てます。
高野豆腐煮はだしの味がしっかりと豆腐に染み込んでいて、噛みしめるとじわっと口の中に風味も広がりとても美味しかったです。
- 生姜焼き
- さつまいもとインゲンのピリ辛炒め
- 旬の野菜と高野豆腐煮
カロリー | 355kcal |
たんぱく質 | 13.2g |
脂質 | 17g |
炭水化物 | 34.1g |
食塩相当量 | 2.4g |
飛龍頭の海苔ソースがけ
がんもどきに海苔のソースがかけられているのが飛龍頭の海苔ソースがけ。
最初ゴマのソースかな?と思ったら海苔のソース。
海苔を使ったソースというのはなかなか珍しいですね。
がんもどきに海苔ソースという組み合わせもなかなか斬新!
がんもどきは木綿豆腐から作れていて枝豆や人参等の野菜も混ぜ込んでありました。
味は美味しいのですが、正直なところもう少しインパクトが欲しいかな、と思いました。
がんもどき自体の味付けを強くするか、ソースにもう少し強い味付けや風味があるとより美味しかったかな、と感じました。
副菜のインゲン豆と野菜のトマト煮はしっかりトマトの味がし、蓮根の金平もシャキシャキとした歯触りを楽しむことができました。
- 飛龍頭の海苔ソースがけ
- インゲン豆と野菜のトマト煮
- 蓮根の金平
カロリー | 326kcal |
たんぱく質 | 12.5g |
脂質 | 17g |
炭水化物 | 34.1g |
食塩相当量 | 2.4g |
肉団子と野菜の甘酢あん
以前のランキングで人気No.1だったのがこちらの肉団子と野菜の甘酢あん。
肉だんごにはミートローフでも使われていたオムニミートが使われています。
しっかり弾力があり、甘酸っぱいあんもマッチして美味しい!
その他のシイタケや人参もしっかり食感があり、レンコンはシャキッとしていて料理したばかりのような新鮮さを楽しめました。
ひよこ豆のカレー炒めもピリッとしたカレーのスパイス感とほくほくしたひよこ豆の食感を楽しめました。
ひじき煮は正直こちらに限らずかもですが、安定で美味しい和の味です。
大豆ではなく枝豆がひじき煮に入っているのはなかなか珍しかったです。
- 肉団子と野菜の甘酢あん
- ひよこ豆のカレー炒め
- ひじき煮
カロリー | 264kcal |
たんぱく質 | 11.9g |
脂質 | 7.1g |
炭水化物 | 41.6g |
食塩相当量 | 3.3g |
| ブイクックデリ公式ページ |
良かった点・メリット
美味しくてバランスの取れたメニュー
最終的にどのデリも美味しかったです。
全体的に優し目の味付けですが、その中にしっかりと味の主張もあって美味しかったです。
野菜だけでここまでの味わいを出せるものなのだな、と感心です。
元大使公邸料理人の方が監修されているというのも大きいです。
メインメニューに2つ旬の野菜などを使ったデリがあるのも良いですね。
献立は管理栄養士の方が監修されているので、栄養バランスも取れた料理を楽しむことができました。
たんぱく質もそこそこ取れる
どのデリからも最低11.5g以上のタンパク質を摂ることができます。
大豆ミートのしぐれ煮に関しては17.3gのタンパク質でした。
18歳以上の成人は男女問わず1日50g、またはそれ以上のタンパク質の接種が推奨されています。
たんぱく質が不足すると身体の機能や免疫力が低下し、脳の働きにも影響し集中力や思考力も低下します。
ブイクックデリは高くはありませんが、それなりの量のタンパク質を摂ることができるのが良いと感じました。
化学調味料ほぼ不使用で安心
各デリごとに材料を全て確認したのですが、科学的な調味料はほぼ入っていませんでした。
市販の弁当やデリの材料を見ると、無添加などの表示がない限り、人工着色料・香料・乳化剤・増粘多糖類・アミノ酸、等々その他にもけっこうな種類の化学調味料が使われています。
ブイクックデリの原材料には化学調味料の表示はほぼありませんでした。
仮に着色料が使われていたとしても、ビーツルートなど自然由来の着色料でしたので安心できます。
好きな時に注文できる
いつでも好きな時に注文・スキップすることができます。
1週間・2週間・4週間の間で注文の頻度を選べ、必要のない時はスキップすることができます。
冷凍庫はけっこうすぐにスペースがなくなってしまうので、必要な時だけ注文できるのは便利だなと感じました。
また、定期便自体をやめたい場合もマイページからすぐに解約することができます。
う~んな点・デメリット
ご飯もセットのお弁当ではない
最初自分はご飯もセットになったお弁当かと勝手に思い込んでました。
ブイックックデリにはご飯はつかずデリのみとなります。
ご飯も付いて普通にお弁当として食べられたら便利だな、と感じました。
別にご飯を用意する手間が省けます。
ただ、そうするとお値段も1食あたり1500円前後ぐらいにはなってしまうと思うので、コストパフォーマンスの点ではやっぱりこのままが良いのかも。
安くはない
下記の通り1食あたりに換算すると970円~1040円となるので、安いわけではありません。
- 1週間ごとの定期:5820円 (1食あたり970円)
- 2週間ごとの定期:5940円 (1食あたり990円)
- 4週間ごとの定期:6240円 (1食あたり1040円)
これでご飯もセットのお弁当でしたらむしろお手頃価格なのですが、デリのみでの値段となります。
ここに送料がプラスされます。
ただ送料はキャンペーンやクーポンで割引きになることも時々あります。
料理の内容・質・ボリュームを考えると高くはないと思いますが安くもないと感じたのが率直な感想です。
冷凍庫にスペースの確保が必要
冷凍のデリなので届いた後は冷凍庫に入れる必要があります。
注文するとおよそ18cm x 12m x 5cmのパックが6個届きます。
冷凍庫にそれなりのスペースを空けておく必要があります。
自分は冷凍庫にスペースがあまりない状態で注文してしまったため、最終的に冷凍庫が満タンになりました。
というか結局2つは入りきらず、今日明日ですぐ食べるし、と冷蔵庫へ移動。
あらかじめ冷凍庫のスペースをチェックしてから注文しないと当日ちょっと慌てることになってしまうかもです。
パックのフタがちょっと開けずらい
パックのフタの部分を空けるのに力がいります。
最初片手で簡単にパカッと開けられるかと思ったのですが全く空かない。
なんなら両手でもちょっと難しいです。
というかもはやたまに自分が力入れ過ぎで破れてしまうことも。
パックが頑丈な紙素材でてきていて、開け口もそのまま頑丈です。
開け口だけ少しやわらかめの素材を使うか、少し形状を変えるなどすれば改善できるのかもです。
まとめ
ブイクックデリは味・量・バランス共に自分は満足でした。
ヴィーガン料理の冷凍宅配サービス自体があまりないのでありがたいです。
レンジで5分でおかずができるのも時間のない時にはなにかと便利!
こちらのサービスは累計提供食数(2021年1月~2023年6月)が20,000食を突破したそうです。
野菜を中心とした食を選ぶ人は年々増えているので需要もその分大きいと思います。
ブイクックスーパー自体にもあぶり蒲焼きやソイ餃子・NEXTカルビ・ソミートプルコギなど他にも気になるベジ料理があるので今度試すことができればと思います。
| ブイクックデリ公式ページ |