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お陰様の意味と由来

2022年9月15日

2018年、平成最後の年も残すところ後2日。
年末になると、来年の目標を立てる人もいれば、今年1年を振り返る人もいると思います。
自分は今年に限らず毎年ですが、“おかげ様”で生きているな~、と感じます。

2018年はこのおかげ様という言葉をテーマに締めくくりたいと思います。

おかげ様の由来と意味

おかげ様神仏からの加護・助けを意味しています。

なにかがうまくいった時・うまくいっている時、見えないなにかの力が働いたと当時の人々は考えたのではないでしょうか。
陰は光が当たらない暗いところを指します。
この光の当たらない部分で働いてくれたなにかがあったからこそ全て順調にいったと信じた、そこから転じて人に対して使われるようになったということですね。

人に感謝の意を示す時に使われるおかげ様という言葉ですが、江戸時代からは感謝の意とは逆に、悪い影響を被った時にも皮肉の意味を込めて使われるようになったそうです。

おかげ様と感謝の心

おかげ様とは感謝をする心のことです。
おかげ様と考えられる・言える人というのは、自分を主張するのではなく、自分以外の誰か・何かををまず第一に考えることのできる人だと思います。

恐らくおかげ様の意味と使い方は日本人でしたらほとんど誰もが知っていると思います。
ですが、それを自分自身の日々の生活に見直した時に、本当にできているのか?と考える時があります。

何も意識しないで生きていると、おかげ様を忘れてしまうことが時にあります。
とりわけ、自分が大変な状況・ひどい状況になった時にはおこりがちです。
自分の不利益ばかりに目を奪われ、受けている利については完全に心から外れてしまっています。

逆に自分がとても良い状況になった時にも、おかげ様を忘れてしまうこともあります。
あまりにうまくいっているので、これが自分の力だ、これは当たり前で当然のことなのだ、と。

ですが、どんな状況でも人は人と関わって生きている以上、自分の気付かないところでも誰かのお陰様になっているのです。
それは人だけではなく、全ての現象にも言えることです。

お陰という文字通り、真夏の木の陰は、お陰様です。
その木のお陰で、安らぐことができます。

食事をすることもおかげ様です。
その食事には動物と植物の命からできています。
その命をいただくおかげで生きることができます。

今日を生きているということ自体も、親や祖先がこれまで命をつないでいなかったら、ありえなかった。
命を繋いでくれた人達のお陰様です。

おかげ様は返すことでもあるのかもしれない

おかげ様は、受け取ったことに対して感謝の意を示しています。
おかげ様とは、受け取ったこと・受け取っている状態なのです。

自分に関しては、自分の周りの人達から旅先で一期一会でとても親切にしてくれた人達。
今となってはもう返すことのできない人達もいます。

ですが、受け取ったものは、返すこともできます。
その方法も捉え方も様々です。

直接もう返すことができない人達でも、別の形で返すことができます。

“お陰様で”“ありがとう”、そう思って日々生きていること自体がおかげ様を返していることにもなるのかもしれません。

詩人の上所重助さんからの引用文になりますが、お陰様について書かれた文章をご紹介します。
お陰様の意味について考えさせてくれます。

夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満の明け暮れ
隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい一体自分とは何なのか
親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう
「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい

まとめ

俺が俺がを捨てて、おかげさまでおかげさまで、と暮らしたい。

とても素敵な言葉だなと思いました。

そんな風に誰もが生きることができれば、きっともっと楽しく生きやすい世の中になりますね。

2018年も自分は本当にお陰様の年でした。
もはや毎年ではありますが。
そんなことも感じさせず、気にかけてくれている人達に恵まれたのは、本当にお陰様です。

また、このブログを書き続けていられるのも、読んでくれている人達がいるからです。
これも本当にお陰様です、そして本当にありがとうございます。

自然と自分でも気づかず、誰かのお陰様に少しでもなることができるように、そんな風に毎年生きることができればいいなと思います。

残り数日とはなりますが、2018年も充実した良いお年をお過ごしください。

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