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サンフランシスコで話題のインポッシブルバーガーとは?日本にも今後来るかも?

インポッシブルバーガー
引用元 : Impossible Foods

インポッシブルバーガー、訳すと、不可能なハンバーガー?、いえ、有り得ないハンバーガー?、でしょうか。

このインポッシブルバーガー、ここ数年カリフォルニアでちょっとしたブームとなっています。

というのもそのハンバーガーは全て植物性の素材からできている、変わり種ハンバーガーだからです。
今までにないインポッシブルなハンバーガーだ、ということだからでしょう。

肉を使わないということは、環境問題にも寄与します。
自然やナチュラルなライフスタイルを大切にするカリフォルニアの方々の間で流行るのも納得です。



インポッシブルバーガーとは?原料はなに?

インポッシブルバーガー
引用元 : Impossible Foods

インポッシブルバーガーはアメリカ、シリコンバレーのベンチャー企業Impossible Foodsにより開発された100%植物由来のハンバーガーのことです。

創業者はスタンドフォード大学生物化学名誉教授のパット・ブラウン氏です。
マイクロソフト創業者であるビルゲイツもImpossible Foodsに対し100億円強出資しています。

100%と植物由来ということで、自分は大豆を想像していました。
最近はよく日本でも大豆ミート等も見かけますし。

このインポッシブルバーガー、実際は植物性タンパク質をメインに作られていました。
水・小麦タンパク質・ジャガイモタンパク質から作られています。
ココナッツオイルヘムも入っています。

ココナッツオイルは肉の脂身を表現するために使用されているのだそうです。
また、植物由来のヘムは本物の牛肉にそっくりな香り・食感を再現するため使用されます。
肉汁まで再現できるのだそうです。

本物の牛肉と変わらない味・食感・香りを開発するのに5年もの歳月がかかったとのことです。

インポッシブルバーガーの味は?評判は良い?

 

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現在カリフォルニア、とりわけサンフランシスコではインポッシブルバーガーを提供するお店がいくつもあり人気となっています。

ですが、実際の評判はどうなんでしょう?

牛肉そっくりの味にするため、懸命な努力をしたのは理解できましたが、やはり本物の牛肉ではありません。
植物性タンパク質です。

ということで、何名か実際に食べた方(アメリカの方々)の感想を調べてみました。

結果からいうと大半の人が美味しいとのことです。
味も本物の牛肉にかなり近いようです。
肉汁も再現されているとのことでした。

写真を見る限り、見た目も本物と見分けがつきませんね。

ですが、逆にいや確かに美味しくて味も似てはいるが、やっぱり本物の牛肉とは違うという意見もありました。
ジューシーさもやはり本物には及ばないとのことです。

自分は実際に食べたことないんでなんともですが、分かる人はすぐ分かるとのことです。
とりわけその評判を聞いてかなり期待して行った人は、食べた後、“ちょっと期待し過ぎたみたい”、とのことでした。

あ~分かりますね、たまにありますよね、自分の中で膨らみ過ぎて、実際のそれをはるかに上回っちゃった感じ。
むしろ、みんなそうは言うけど、そこまで大したことないでしょ、っとあえてあまり期待せずにトライした方が良さそうです。

ちなみに下記はインポッシブルバーガー3オンス(85g)当たりのカロリー等です。

これ85gで220カロリー、通常のハンバーガーよりちょっと高かったり?
脂質も13gはどっこいどっこいかちょっと高いかもです。
植物性だからといってあなどるなかれ!ですね。

エネルギー:220カロリー
脂質:13g
コレストロール:0
ナトリウム:430mg
炭水化物:5g
プロテイン:20g
食物繊維:0
砂糖:1g以下

インポッシブルバーガーは環境保護を理念として作られた

環境保護・エコイメージ(土から植物の芽が出ている)

ハンバーガーが環境保護?

となるかもしれません。

創業者であるパット・ブラウン氏は環境問題、とりわけ食が地球環境に与える負荷を解決しようと教授としての職を辞め、インポッシブルバーガーを開発したのです。

通常のハンバーガーは本物の肉が使われているので、その材料となる牛・豚・鶏等を育てる必要があります。

この牛・豚・鶏といった家畜を育てる畜産業そのものが地球環境にを大きく負荷をかけているということです。

現在地球温暖化が世界で叫ばれていますが、温室効果ガスの15%は畜産業が生み出しています。
世界中の車や船・飛行機・トラック等が出す排気ガスを全て合わせても総計で13%、畜産産業はそれを上回る割合の温室効果ガスを排出しているのです。
家畜のゲップ等に生じよって生じるメタンガスは二酸化炭素の25倍温暖化を促進させると言われています。

また、世界全体を見渡すと食料や水不足も大きな問題となっていますが、牛の飼育には植物の12倍の水が必要です。
世界の淡水・真水の約4分の1が畜産業で消費されます。
牛の肉を1kg生産するのに20kg~30kgの穀物を牛に食べさせる必要があります。

地球上にある土地のうち、およそ半分は畜産業によって使われています。
その他、家畜の糞尿が土に与える影響等も問題視されています。

インポッシブルフーズの人口肉は、通常のハンバーガーに使われている牛肉と比較して(畜産比)、土地の利用を約95%水の利用を約85%二酸化炭素排出を約89%削減します。

遺伝子組み換えの問題も

麦(遺伝子組み換え作物イメージ)

と、ここまで聞くと、インポッシブルバーガー、食べてみたい、となるかもしれません。

ですが、実はインポッシブルバーガー、遺伝子組み換え問題が白熱していました。

えっ?って感じですね。

インポッシブルバーガーに含まれる“ヘム”とそこに使われる“イースト”が議論の的となったのです。

本物の肉と同様の食感・香りを再現するために使われるのがヘムです。
このヘムはそもそも植物由来で、マメ科の植物の根に存在する大豆レムヘモグロビンに含まれているものです。

なので、それだけでしたら自然のものですし問題もありません。
ただ、このヘム、植物の根にはごく少量しか存在しないのです。
インポッシブルバーガーとして一般に提供にするには、とても足りる量ではないのです。

そこで使われるのが遺伝子組み換えイーストです。

この遺伝子組み換えイーストによりヘムが大量生産されるのです。

ですが、はい、その名の通り遺伝子組み換えですね。

環境団体・環境活動家から安全ではないという声があがり、ここ数年アメリカ食品医薬品局(FDA)を巻き込み、大きな議論となっていたのです。

いや、環境問題とか、こだわりのハンバーガーかと思いきや、まさかの遺伝子組み換え問題ぼっ発・・。

違った意味でも、インポッシブルなバーガーとなってきました。

Impossible Foodsはマウスの実験等も繰り返し、度々その安全性に問題がないことを証明するため大量の資料をFDAに提出してきました。
ですが、FDAからは確実に安全というお墨付きを得ることはできませんでした
かと言ってFDAは、大豆レムヘモグロビンが危険なものであると否定することもありませんでした。
というのもその危険性も確認されていないから。

“危険ではないけれど、現段階では安全とも断定できない”、これがFDAが貫いてきた態度でした。

ということで伸ばし伸ばしになっていた議論にようやく終止符が先日うたれました。

7月23日にFDAはインポッシブルバーガーのキーとなる原材料は安全であると認可しました。

FDAが認可したことで、数年に及んだ論争にようやく決着がついた形です。

遺伝子組み換えの問題は難しいですね。
気にする人は気にするし気にしない人は気にしない。
大企業の利権問題や栽培時の花粉の問題等含めると話はどんどん複雑になってきます。

個人的には、ちゃんと買う側にも分かるように表示だけはしっかりして欲しいなと感じます。

東京でインポッシブルバーガーに近いものは食べれるかも

指(ひらめきイメージ)

インポッシブルバーガーを取り入れ提供しているのがアメリカロサンゼルスでも大人気のUMAMI BURGER

なんと、昨年2017年に東京の北青山に既に1号店上陸オープンしてました!
しかも明後日9月22日にはみなとみらいに2号店オープンだとか。

知らなかったよ。
いや、そもそもハンバーガー普段あんま食べないしな。
学生時代は食費節約のためマックよく行ってたんですが、思えば当時は60~70円とか駄菓子並みに驚異的な安さでハンバーガー食べれた気が。

早速このウマミバーガー食べに行ってみようかな、と思ってホームページからメニュー見たけど、

あれっ?ふっつ~の牛肉のハンバーガーじゃな?
いや、確かに美味しそうではあるけど・・。

1つ1つ見ましたが、うん、どれも普通のハンバーガー、繰り返し美味しそうではあるけど・・。

で、そんな中ようやくインポッシブルバーガーではないけれど、近いもの発見。

FALAFEL BURGER!!

ファラフェルバーガー、そう、このファラフェルとはヒヨコマメ・ソラマメから作ったコロッケのような中東の食べ物のことです。
自分も何度か食べたことありますが、美味しいです、味は豆です!
中東・アラブ圏やインドの方々には人気の食べ物のような気がします。

インポッシブルバーガーじゃないけど、そのパティはファラフェル、なんで近いものが食べれるかも。
世界最小のパスタと言われるクスクスも入ってるみたいです。

いや、オレは、わたしは、本物のインポッシブルバーガーが食べたいんだ、という方は、やはり本場のカリフォルニアへGoしましょ!
UMAMI BURGER以外にもたくさんのお店でインポッシブルバーガー堪能できるはず!

UMAMI BURGER
ウェブサイト:http://umamiburger.jp/




まとめ

とりあえずインポッシブルバーガーはいろいろとインポッシブルなハンバーガーでした。

自分もトライしてみたかったのですが、残念ながらまだ日本には上陸してませんでした。

来年とか近々きそうな気もしますが。

インポッシブルバーガーにこだわらず、植物性のハンバーガー食べてみたいってことでしたら、通常のベジタリアンレストランやカフェ行けば食べれますよ!
牛肉とは若干味は違いますが、美味しいですよ!

英語にはなりますが、ベジタリン・ビーガン・ハラルの方向けに検索できるウェブサイトも作ってみましたよ。

Tokyo Vegetarian Restaurants and Cafe Guide
ウェブサイト:https://tokyovege.com/

実際、これから人口は益々急増していきます。
2018年現在世界の人口は約76億人ですが、2050年には98億人強になると言われています。

発展途上にある国も益々豊かになり、食も欧米のように大量の肉を消費するようになると、とてもではないですが生産される肉の供給が追い付かないと思います
世界で食糧問題が深刻化します。

その対応策として、植物由来の人工食は個人的に大きな代替食品となると思います。
とゆ~か数百年後とか人間の食はそれがメインになってるんじゃないかなとも思います。
未来はきっと、それが普通にポッシブルバーガーになってるんじゃないかな~。

Impossible Foods
ウェブサイト:https://impossiblefoods.com/