ドローン × 有機農業! ドローン米は無農薬の田んぼで作られる!
ドローン米!!
初めて聞いた時は、ど~ゆ~ことなんだろうと思いました。
田植えをドローンがする?稲刈りも?
すごい時代になったんだなと勝手にどんどん想像をふくらませてしまいました。
実際は、違っていたのですが、それでも確かにドローンが農業において使われ始めています。
実際、ドローンはどのように使われているのでしょうか?
そして、どんなメリットがあるのでしょうか?
今回はドローン米を販売する、ドローンジャパンの取り組みについて見ていきたいと思います。
目次
ドローンジャパンとは?
ドローンを使って、食料危機、環境問題、エネルギー資源の問題を解決することをミッションとした会社です。
事業としてはドローンコンサルティング、こちらのドローン米が一例の農業における活用、そしてドローンのスクールを開講しています。
代表取締約社長の勝俣喜一郎さんは、そもそもは日本マイクロソフトで長年に渡りITビジネスに携わっていました。
ですが農機具メーカーに勤めていた父親の影響もあり、農家への尊敬を常に持ち、最終的にIT技術を組み合わせることで、その価値を世界に広めていこうとドローンジャパンの創立、このドローン米のプロジェクトへとつながっていきます。
全然話は飛ぶのですが、ルーム・トゥ・リードのジョン・ウッドをふと思い出しました。
彼もマイクロソフトで働いていて、最終的に突然辞表を出してルーム・トゥ・リードという、世界の開発途上国の子供に教育の場を提供する会社を立ち上げました。
両社に共通しているのは、とても高い志と世界レベルで社会を良くていこうと取り組んでいることだと感じました。
ドローン米プロジェクト
“お米を作る人、伝える人、食べる人をドローンがつなぐ活動"、とその想いが語られています。
そして、そのお米も慣行農法ではなく、農薬や化学肥料を使わずに作られたお米です。
正直初めてドローン米について知った時は、環境に配慮した農法に焦点が当てられているとは思いませんでした。
ドローンを使うけれど農薬の散布を効率化したり、人力を抑えて農業を効率化させるといったことに使われるものだと思っていました。
それでも、農家の方の負担が減るのは素晴らしいことだと思っていましたが、プラスで環境に配慮した農法で作られている、益々ドローン米に惹かれました。
ドローンのメリット・リモートセンシングを活用
リモートセンシングとは、ざくっと言ってしまうと、離れたところから観測する技術のことです。
ドローンはこのリモートセンシングができるので農業において活躍できるのです。
離れたところから観測というと、どんなものがあるでしょう?
レストランやカフェを探す時に活用するGoogle Map、これは大元のデータはどこから来るのでしょう?
そう、規模を大きくして離れるとそれは宇宙、宇宙からの観測、農業においてもこれまでは人工衛星からの画像を使用して広範囲の農地、育てられている作物の情報を取得していました。
けれど、これは天候が雨天であったりすると、データを取得するタイミングにずれが生じたり、データを解析することにも時間がかかりました。
けれど、ドローンを活用すると天候に関係なくいつでもデータを取得することができます。
また、至近距離から撮影することで、より正確なデータを得て、作物の生育状態をより正確に把握することができ、作物の高さと雑草の有無も確認できます。
とりわけ有機農法の作物は全てが均質に成長するわけではないので、成長にムラがある場所をドローンによる撮影で確認し、肥料をピンポイントで追加することできます。
作物の栽培を長年の経験による勘ではなく、正確なデータを元にして育てることができるのです。
人力的な部分では、慣行栽培でしたら、これまで人手で行っていた農薬散布もドローンでできてしまいます。
ラジコンヘリでも農薬は散布されていますが、これは広範囲に農薬が広がってしまうため、関係のない第三者にまで農薬がいってしまう、ヘリの操縦にも熟練のパイロットが必要、価格が高い等の問題点もありました。
けれど、ドローンでしたらラジコンヘリのように広範囲に拡散することもなく、価格もラジコンヘリの半額以下、1/3、1/4の値段で買えてしまいます。
操縦もラジコンヘリ程の高度の技術は要しません、なので人に頼む代わりに自分自身が操縦者となってドローンを飛ばすことも可能で、依頼コストの削減にもつながります。
有機農家さんの中にはドローンを自ら操縦し、木酢液等の自然農薬の散布や追肥を行う方もいます。
ドローン米はどんなお米?
実際にドローン米とはどのようなお米なのでしょうか?
冒頭で述べた通りなのですが、農薬・化学肥料を使用せずにドローンを活用して作られたお米です。
農薬を使用した田んぼでは見られないどじょうやタニシ、ミミズ等、たくさんの生き物が生息する田んぼでドローン米は育てられます。
ちなみに自分が確認した限りでは、こちらはレトルトパックのお米です。
お米は北海道旭川産のうるち米です。
食べ方は電子レンジで2分、チンです!
こだわりは直火炊きだそうで、やはり数ある炊き方の中でも直火炊きは最高のようです。
直接窯を火にかける直火炊きだからこそ、一粒一粒のお米に均質に火が通り、つやと甘みのあるふっくらとしたご飯になるのですね!
北海道旭川市の市川農場とドローンジャパン、パックご飯企画メーカーの吉兆楽が協働・企画してできたお米です。
PS. この記事を書いた当初はレトルトパックのお米のみだったのですが、2019年には通常の5kgサイズのお米も販売していました!
ドローン米はどこで購入できる?
けれど、ドローン米なんて置いてるスーパーなんて見たことがない。
購入場所が気になる所ですが、結論から言うと完売してました。
売ってたら買おうと思っていたのに~。 T T
どうやら全国で125件限定販売だったようで、2017年8月10日に販売開始がされ
、自分が確認した11月にはすでに完売してました。
しかも購入した人限定で、ドローン体験や稲刈り等にも参加できたそうです。
すんごく参加したかった!!
でもきっとまた第二弾もあるはず、きっと来年の夏あたりに!
今年は売り切れですが、価格等の詳細は下記の通りです。
商品のパッケージにあるQRコードにアクセスすると、栽培されている作物、そして農家さんのインタビューも映像で観れたようです。
顔の見えるお米ですね!
来年買いたい人は、ドローンジャパンのウィブサイトを要チェックで!
内容 : 市川農場 北海道産ゆめぴりか 放送米飯 (白飯) 180g x 12個
原材料 : うるち米 (北海道旭川産)
内容量 : 180g x 12個
保存方法 : 冷蔵不要
生産国 : 日本
価格 : 6480円 (税込)
まとめ
ドローンでついに田んぼの管理もできるような時代になったんですね。
現在農林水産省のデータによると、農業就業人口の概算値は181.6万人、65歳以上120.7万人、平均年利は66歳~67歳です。
農業の担い手がどんどん減って、農業自体も65歳を超える高齢の方に支えられています。
けれど、ドローンがその負担を軽減し、これまで以上に効率的な作物の栽培も可能になるはずです。
ドローンだけでなく、IoT、AI等のIT技術によって農業はどんどん効率化され、人手がなくてもやっていけるようになると思います。
そして、これは日本だけではなく、世界の飢餓や環境問題に貢献できる技術です。
これからのIT x 農業の動向が楽しみです!
PS. その後ドローン米を購入することができたので、下記記事にその詳細をまとめました。
ドローン米ってなに?特別栽培のドローン米購入して食べた感想をお伝えします!