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渋谷の畑、渋谷の農家の取り組み!

畑と土と手

渋谷で農業、そんなことはできるのでしょうか?
というより、そもそも渋谷に畑やるようなスペースはあるのでしょうか?

自分も随分昔に東京で農家さんの手伝いを何度かしたことがあるのですが、少なくとも渋谷のようなお店とビルが立ち並ぶ都心ではありませんでした。
もううる覚えですが、吉祥寺とかもっと奥の方で、駅からも割と離れていた場所だったような。
なので、最初雑誌で渋谷で農業という見出しを見た時には、一体どこでやっているんだろうと興味をかなり惹かれました。

ということで、今回は渋谷にある”渋谷の畑”にフォーカスしてみたいと思います。

どこにあるの?

渋谷の畑屋上にあります。
確かに、屋上だったら渋谷でもスペースはありますね、納得!
TSUTAYA O-EASTというライヴハウスの入った建物の屋上に畑があるそうです。
渋谷駅からだと、徒歩10分ぐらいで行けそうです。
渋谷の駅から徒歩10分、思いっきりまだ繁華街、というか付近はホテルやクラブが多いエリアのようです。



畑を始めたきっかけは?

こちらの”渋谷の農家”の活動は小倉崇さんと油井敬史さんの出会いがきっかけとなり、始まったそうです。
小倉さんは元々出版・広告の仕事をしており、フリーの編集者として各地の有機農家さんを訪ねていた時に、神奈川県でゆい農園を営む油井敬史さんと出会ったそうです。
ゆい農園の野菜は農薬や化学肥料を使わない自然栽培でできており、そこで育てられたほうれん草を食べた小倉さんがその美味しさに心を打たれ、これはもっとたくさんの人に知ってもらいたい、味わってもらいたいということで、油井さんに話を持ち掛け始まったそうです。

あれっ?でも油井さんの畑は神奈川、なぜ突然渋谷?
小倉さんの自宅が渋谷だったのだろうか?

どうやらきっかけは、渋谷テレビジョンの方との出会いだったそうです。
当時小倉さんと油井さんは相模湖にある畑で農業に関する様々なイベントを開催し、そこに東京から友人知人も呼んでいました。
その中にシブヤテレビジョンの方がいたそうです。
シブヤテレビジョンは街頭ビジョン運営、音楽イベント、映像制作からライヴハウスの運営等多岐に渡る事業を行っている会社です。
O-EASTもシブヤテレビジョンが運営するライヴハウスで、油井さんがライヴハウスの屋上はどうなっているのか質問をしたところ、室外機以外は何もないという答えが返ってきたそうです。
そこで、空きスペース、それではそこを畑にしてみては?ということで渋谷の畑プロジェクトが始まったわけです。

ほんと偶然ですね、人と人との出会いは縁と言いますが、この渋谷の畑も縁から始まったのですね。
でも空地なんだね~、で終わらせず、アイデアを閃いて、それをちゃんと実現させる所が素晴らしいなと思いました。
ほんと自分だったら、日向ぼっこできますね~、バーベキューもいいですね~で終わってますし。

畑の状況は?

実際畑ではどのような作物が育てられていて、どんな管理をされているのだろう?
確認してみると育てている野菜は多岐でした!
トマト、ほうれん草、かぶ、にんにく、にんじん、とうもろこし、サニーレタス、水菜、えんどう豆、大豆、等々。
一年を通して四季折々の野菜が育てられています。

サイズが1.5 m × 3.5 m、深さ40 cmのプランターを活用しているようです。

驚いたことに、なんとお米も栽培しているそうな!
ペットボトルの側面に穴をあけ、そこに土を入れて、苗を植えて、それをいくつも並べて栽培しているそうです。
しかもそこからごはん30杯分ものお米が収穫できたのだそう!
これにはびっくりしました、ペットボトルの田んぼ、しかもちゃんと収穫できる、これしたらうちのベランダでもできる!

畑の管理は小倉さんが週に3回程、油井さんが週に1回見に来て草むしりや虫取りをしています。
季節に応じてイベントも開催されていて、過去にトウモロコシ祭り等があったようです。
収穫祭とか楽しそうですね、というかお米の収穫祭とか参加したい!

ちなみにここで作られている野菜は全て無農薬で化学肥料も一切使っていません。
自然栽培ですね、安心して口に入れることができます!

畑には天敵も

通常の畑でしたら、イノシシや猿、鹿、その他様々な動物が農作物を食べに来るので、ネット等を張って侵入を防ぐ必要があります。
でも、屋上にはさすがにイノシシも猿もでませんね、というか動物来れないので何も対策しなくていいんだろうな、と思っていたら、地上はなくても空からの手段がありました。
鳥、そう、カラスです。
そして、排水管をつたって、ネズミも来るのだそうです。
屋上でも動物との戦いなのですね、しかもけっこう頻繁に来るんだそうな。
けれど、今のところどちらもネットで防げているそうです。

屋上を緑化するメリット

渋谷区にあるビルの半分が屋上や敷地を緑化すると、気温が1度下がるそうです。
また、東京都では一部の規模の建物の敷地や屋上の緑化が義務付けられているそうです。

屋上緑化が一部の建物では義務、これは知りませんでした、
「東京における自然の保護と回復に関する条例」で2001年に義務付けられているそうです。

屋上に緑を作るとどんなメリットがあるんでしょう?
ちょっとその効果をいくつかまとめてみました。

省エネ

屋根が緑で覆われるということは、建物に当たる直射日光を減らせます、なので建物内、とりわけ真下の最上階の温度を下げることができます。
冷房を通常より抑えることができますね。

建物の保護

直射日光を遮るということは、同時に紫外線も遮ります
雨による酸性雨も吸収してくれます
また、熱による建物の膨張と収縮の温度差も緩和させるので、建物自体の劣化のスピードを遅らせることができます
温度だけでなく、建物そのものにも良い影響があるのですね!

空気の浄化

緑は二酸化炭素を吸収して酸素を放出し、ホルムアルデヒド等も除去してくれますので空気が浄化されます
とりわけ、都内、自分自身も渋谷はたまに歩いてて感じるのが空気があまり良くない、場所によってはたまに悪臭も、緑を増やすことでこれも抑えることができますね。

緊急時の食料

これは屋上に畑を作った場合ですが、大地震等でライフライン等が切断された時、屋上にある野菜で数日間かもしれませんが、食べていくことができます
実際、東日本大震災の時などは、コンビニやスーパーの棚から食べ物が一切消えました。
自分は何も準備をしていなかったので、けっこう焦りました。
今後いつまた大地震が起きるか分かりませんが、その際に自給をしていれば、例えお店から食べ物がなくなっても、育てた野菜やお米等で、少しの期間かもしれませんがなんとかやっていくことができます。

なんか癒される

文字通り、単純に緑があると癒される人は多いと思います。
自分は古い建物にツタとか絡まっているのを見ると、なんか癒されます。
自然にそうなっている建物もあれば故意にやってる建物もありますね。

毎日パソコンの前にいたり、緑のない建物に囲まれた場所でずっと過ごしている時、ふと緑を目にしたりすると、なんか安らぐ、そんなマイナスイオン的効果を発揮してくれますね。
気持ちを鎮めくれ心にもエコロジーかも。

今後の渋谷の農家と畑の展望

今後は、屋上での稲の栽培により大きな規模で挑んでいくそうです。
ペットボトルから、もっと大きな規模で、まさしく黄金色の稲穂が揺れる光景を渋谷の屋上で見れるかもしれません。
現在は恵比寿ガーデンプレイスでも畑を始められているそうで、今後収穫も行う予定だそうです。

また、渋谷の畑で育てられた野菜は、現在渋谷のスペイン坂にあるBIOcafeに出荷されており、販売をもっと拡大する展望もあるそうです。
渋谷の買い物やライヴ帰りに立ち寄って野菜を買っていくといった、お金だけではないコミュニケーションを生み出したい、そんな展望も含まれています。

渋谷から、池袋、新宿、とどんどん広がるきっかけに、東京に畑が今後たくさん増えていくかもですね!




まとめ

渋谷に畑ってアイデアは斬新でした。
とりわけお米には驚きましたが。

自分も過去に市民農園を借りたり、農家さんを手伝ったことがあるのですが、野菜作りはすごく楽しかったです。
いえ、完全な職業としてではなく、趣味でやってたからというのもあるのかもしれませんが。
けれど、自分で取った野菜を自分で調理したり、みんなで分け合ったりして食べると味もまた格別です。

渋谷の畑は、いろいろな人が集まる場所を提供するという意味でも、素敵な場所だと思いました。
東京の屋上で野菜が生まれ繋がりが生まれる、今後が楽しみですね!

渋谷の農家

ウェブサイト
http://weekendfarmers.jp/